FDY's diary

FDY製品の製作工程、製作風景などなど
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# 「もった」と「臼堀釿(うすぼりちょうな)」
 鉋のことを書いて以来になりますが、久々に道具について書きたいと思います。
今回はウインザーチェアの製作記でも幾度となく登場している「もった」と「臼堀釿(うすぼりちょうな)」についてです。

まずは2つを見比べてみてください。

もった
motta.jpg

臼掘釿(以降、釿と書きます)
chouna.jpg

刃の長さはほぼ同じですが、幅と刃先の角度がだいぶ違います。
釿のほうがもったより幅が狭いため、より深く刃を木に食い込ませることができます。
実はウインザーをつくりはじめた当初はもったのみしかなかったため、掘るのは結構大変でした。
しかし、釿でやるとザクザク掘れるのでかなり時間の短縮になりました。
zaguri_2.jpg

もったは幅が広いので掘りの仕上げで、でこぼこを無くしていく感じで使っています。
また、座面裏の面取り部も、以前は丸鑿で掘っていたのですが、これでやってみたらもう丸鑿は使ってられないなというぐらい早く掘れます。
back_mentori.jpg


と、つらつら書いてきましたが、ここまで掘れるようになるには相当な試行錯誤をくりかえしました。
力加減、掘るフォーム、手首のスナップ、木目の方向の考慮・・・など、1日6時間を3日くらい掘り続けていたら、肩にきて、まるで野球選手のようだなと思いました。
しかし、人間というのはすごいと感じたのですが、どんどん上達していくんですよね、肉体的なダメージも以前ほどなく、しかも綺麗に!

現在は本場イギリスでも、座面は刃物では掘らず巨大なサンダーで一気に削っていくそうで、実はここで行っているやりかたの方がイギリスのオリジナルウィンザーに近いのでは?
FDYでは、日本の木と日本の伝統的な道具を使って、イギリスの伝統的な製法でウィンザーチェアを作っています。

こうなってくると、俄然作業が楽しくなってきます。
そして、「もった」、「釿」にも愛着が沸いてきます。なんて、すばらしい道具なんだ!と。

by mitsu

| comments(3) | trackbacks(0) | 23:33 | category: 道具のこと |
コメント
この記事を読んで「じゅうみ」で「臼彫り釿」を購入しましたが、
やはり、使いこなすには相当の努力が必要なようで、難しいです。
| 木作なページ | 2012/07/17 7:23 PM |

蕎麦捏鉢の自作に必要な道具を探しておりますが、画像で拝見しました臼掘釿、もったの双方が最も適しており、必要な道具と思えます。欅の原木を3年間寝かし、そろそろ製作に掛かる時期となり、荒仕上げの道具を探していましたが、ネットで臼掘釿は散見するも、もったについては皆無でした。購入先などお教え頂ければ幸いなのですが。お忙しい最中とは存じますが、宜しくお願い致します。

  茨城県水戸市千波町1419−26  〒310−0851
| 竹原 長巳 | 2012/11/13 11:29 PM |

回答がだいぶ遅れてしまい申し訳ありません。
もう、入手されているかもしれませんが、もったの購入先をご連絡します。

平出の刃物
http://www.hamono.gr.jp/original10.html

ご参考になれば幸いです。
| 管理者 | 2013/02/14 8:00 PM |

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